施工事例

■計画ポイント背景
旧油商「白忠」は長濱鉄道スクウェア及び慶雲館から長浜市立図書館方面へと延びる「明治ステーション通り」と「北国街道」の結節ゾーンに位置する。
当該建物が位置する朝日町は長浜市中心市街地活性化基本計画「まちなか再生プロジェクト」に於いて地域密着型商業・サービスの強化をはかることがテーマとされているエリアでもあることから、体験型宿泊施設｢旗籠 白忠｣として再生する事を企画した。
■町屋再生利活のコンセプトテーマ
眠れる地域資源ともいえる由緒ある商家を旧来の姿に再生し、良好で魅力的な地域景観を形成する。町屋のもつ空間の魅力を施設利用者に体験、再認識してもらうことで町屋再生利活のモチベーションモデルを目指す。
従来の市中観光から新長浜市の全域に向けての探訪体験型滞在観光のベースとなるような魅力ある施設づくりと、LOHASな視点でチョイスした地域のオーガニックな食材を使った料理を提供するユニークな施設として、長浜市中心市街地活性化のパイオニア的事業モデルとして「まちなか再生」「まちなか居住」のモチベーション波汲効果をねらう。
■油商「白忠（白木屋忠左衛門）」
「白忠」の名で知られる白木屋忠左衛門は古より長浜で油商を営む名だたる商家で、安政３年の「長濱長者番付」にも関脇格としてその名が記されている。
門口５間の店舗部分東正面は北国街道に面し、明治期に撮られた写真（裏表紙参照）にも３問半の出格子、深い前庇、虫籠窓、　（うだつ）、袖壁、しっくい塗り込めの外壁などを持つ堂々たる往時の店構えが見てとれる。米川に面しては、通船からの荷降ろし用石段等の遺構も良好に保存されている。
■事業のアピールポイント
ただ単に今日的日常では体験することが出来ない「町屋」空間を楽しんでもらうだけでなく、LOHASをテーマに「建物」「入浴」「食事」・・・と多方面から総合的に「健康」と「癒し」を提供する事で、リピート利用や口コミを喚起する宿泊施設とする。

【オフィシャルサイト　旗籠「白忠」】